カウンセラーにできること、できないこと
カウンセラーは、クライエントを抱っこもおんぶもしません。
クライアントの中には、カウンセラーが自分に代わって、何でも問題解決してくれると思ってらっしゃる方がいますが、カウンセラーは、そんなことしません。何故なら、例えそんなことができたとしても、それでは真の問題解決には至らないからです。
カウンセラーは、残念ながら、歩こうともしないクライエントを、おぶって目的地まで連れてってくれたりはしないのです。カウンセラーは、クライエントと一緒に歩いてくれるだけです。クライエントが疲れてしゃがみこんだら、立ちあがるまで根気良く待っていてくれたり、クライエントが暗いところを歩く時は、薄ぼんやりとした灯りをともし、「こっちの方向ではないか?」と言ってくれたりするだけです。
歩くって、どういうことでしょうか? それは、時と場合によって様々です。単純に努力(具体的に指示します)することを指したり、自己の内面を見つめて下さい(技法としては、質問という形をとります)とお願いしたり、いろいろです。
カウンセリングは、カウンセラーとクライエントの2人で作るものです。 真の問題解決を目指して、2人で協力して、よりよいカウンセリングにしていきましょう。
カウンセラーって何?
この難しい質問に、数々の例えを用いて、ご説明したいと思います。
・カウンセラーは、アドバイザーである。 うーん、これはどうでしょう。私自身、あまり好きでない例えですね。カウンセラーは、アドバイスするとは限らないですからね。
・カウンセラーは、後輩を導く先輩のようなものである。 うーん、これもどうでしょう。導くと言うよりは、後をついていくという表現の方が合っているかもしれません。
・カウンセラーは、人格者である。 これもどうでしょう。人格者である方もたくさんいると思いますけど…。
・カウンセラーは、人の心がわかる人である。 うーん、これは違うのでは…。「人の心がわかる」なんて思いあがったら、カウンセリングなんかできないですからね。
・カウンセラーは、専門家である。 これは、合っています。カウンセラーは、精神医学や心理学や性格心理学やカウンセリング学に精通している人です。
・カウンセラーは鏡である。 私の大好きな言葉です。クライアントは、カウンセラーの前に立つと、自分が、何をどう悩んで、何をどうしたいか、わかるようになります。
・カウンセラーは、伴走者である。 そうそう、これも合っています。カウンセラーは、クライアントと共に走る伴走者です。走るのは、あくまでもクライエントということです。
・カウンセラーは、待っている人である。 そうです。カウンセラーは、クライエントが訪れてくるのをずっと待っています。話をするのをずっと待っています。回復するのをずっと待っています。決して逃げたり焦らしたりしません。
・カウンセラーは、コーチである。 そう、カウンセラーは、クライエントに、症状の回復に向けて、こなせるだけの適切なメニューを作ってくれて、横で常に励ましてくれます。ただ、コーチは、教育的側面が大きいですが、カウンセラーは医療的側面が大きいです。
・カウンセラーは、たたずむ人である。 カウンセラーは、クライエントが辛くてどうしようもない時、傍らで、立ち上がるのをずっとたたずんで待っていてくれる人です。
・カウンセラーは、受け皿である。 クライエントは、カウンセラーに愚痴をこぼしたり、時には自分の中の重たい感情や、人には見せづらい部分を打ち明けたりします。そうやって、自分が背負っている重い荷物を少しずつ降ろしていきます。心理学用語で、それをカタルシスと言います。もともとは医学用語で、体内の不要なものを排出し、身体をきれいにするという意味です。
・カウンセラーは、太鼓である。 カウンセラーは、クライエントが叩いてくれないことには、音がでません。強く叩けば大きな音が、弱く叩けば小さな音が出るのがカウンセラーです。
以上、皆さん。
上に記したことを参考に、どうぞカウンセラーをうまく利用して下さい。
カウンセリングとは
・心理学って何? ・相談とカウンセリングの違い ・カウンセラーとコーチの違い ・無料カウンセリング ・カウンセラーという資格 ・カウンセリングの予約 ← 大昔に書いた文章です。 ・考察 メールカウンセリング←大昔に書いた文章です。
