SMAP(スマップ)の秘密

SMAP(スマップ)の秘密


彼ら5人が、ずっと長きにわたってトップアイドルであり続けている理由を、ひとことで言うなら、彼ら5人がそれぞれに、自分の才能・能力を、思う存分に発揮しているからだと思います。 そして、それは、「彼ら5人の性格によるところが大きい」と言えそうです。

「何だ、そんなことか」「え、何言ってるの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ですが、これは当たり前のようでいて、実はとても難しいことなのです。

もしも自分がメンバーだったら

例えば、あなたが、SMAPの一員だったとします。 他のメンバーが、あなたより歌や踊りや演技が上手で、どんどん人気者になっていったら、あなたは、平静な気持ちでいられるでしょうか?
あなたが暇な時に、他のメンバーが映画の主人公に抜擢されたり、番組のメイン司会を務めたりして、次々と仕事を増やして忙しくしていったら、あなたは、平常心を保てるでしょうか?

妬んだりはしないとしても、羨ましく思ったり、少し落ち込んだり、焦ったりするのが、自然なことのように思います。

彼ら5人には、そういうことが、ほとんど見られません。

彼ら5人は、それぞれ、SMAPというグループの一員であることを誇りに思い、グループを大切にしています。そのうえで、自分を他のメンバーと比べることを、あまりしないのです。

これは、彼らが本来持っている性格、気質によるところが大きいのだと思います。

素直に応援できる、ということ

彼ら5人は、他のメンバーの活躍を、ごく普通に、素直に応援できるのです。(この「普通に」「素直に」というところが、実は大切なポイントです)

彼ら5人は、決して無理をしているわけではありません。嫉妬心を抑える努力をしているわけでもなく、自然に、他のメンバーの活躍を「すごいなあ」「頑張っているなあ」と思えるのです。互いを大切に思いながらも、「自分は自分、他人は他人」と捉えられているのだと思います。

「自分は自分、他人は他人。違って当たり前。音楽性が違ってきたからといって、それが別れる理由にはならない」――そんな空気を、彼らからは感じます。まさに、SMAP自身が歌って大ヒットとなった『世界に一つだけの花』の、「NO.1にならなくてもいい もともと特別な Only one」という歌詞そのものだと思うのです。

「自分がどんな仕事をしていても、他のメンバーが普通に応援してくれる」。これは、本当に素敵なことだと思います。

私自身の、小さな経験から

私は昔、下手なアマチュアバンドをやっていたことがありました。 ステージの上で、「今、これを言えば、きっとウケるだろうな。客席が盛り上がるだろうな」と思うことがあっても、実際に口に出すことは、ほとんどありませんでした。「自分ばかりが目立ってはいけない」と、他のメンバーに気を遣いすぎていたのです。

そういう経験があるからこそ、なおさら、「SMAPというグループは、本当に素敵だな」と感じます。

もしあなたが、そんなふうに素直に応援し合えるメンバーに囲まれていたら、あなたも、遠慮することなく、思う存分に自分の能力を発揮できるのではないでしょうか。

5人もいながら、嫉妬心の強い方が1人もいない。これこそが、彼らがいつまでもトップアイドルであり続けられる理由なのだと思います。

性格(気質)というものについて

心理カウンセラーとして、性格論に詳しい立場から申し上げると、嫉妬心は、生まれつきの性格、気質であることが多いです。ですから、嫉妬深い性格そのものが、簡単に直るというものではありません。これは、自信を持ってお伝えできることです。

そのうえで言えば、SMAPのメンバー5人は、いずれも嫉妬心が少ない方々です。「嫉妬心の強い方が多い」と言われる芸能の世界において、これは、とても珍しいことだと思います。

嫉妬心の強さは、目立ちたがり屋であることと、重なりやすい傾向があります。芸能界には、目立ちたがり屋の方が多いものですが、目立ちたがり屋ではないメンバーばかりで構成されているSMAPのようなグループは、本当に珍しいのではないかと思います。(もちろん、嫉妬心そのものは、良いものでも悪いものでもありません。人が持って生まれた自然な感情のひとつです)
仲間の活躍や成功を、誰も妬まない。奇跡のようなグループ。それが、SMAPの正体なのかもしれません。

なぜ、そのことに気づけたのか?

「どうして、SMAPに目立ちたがり屋がひとりもいないと気づいたのか」と聞かれることがあります。

それは、私がプロの心理カウンセラーとして、性格論を専門にしているからだと思います。毎日、臨床の現場に立ち、多くのクライアントにお会いする中で、人を観察する力が自然と身についてきたのかもしれません。

草彅剛さんを見ていると、本当に興味深く感じます。中居正広さんに「剛ももっと前に出ろよ」と言われて困っている様子を見ると、歌やダンス、お芝居は好きでも、目立つこと、注目を浴びることは、あまり得意ではないのだろうな、と感じます。

今回は、気質(持って生まれた、一生を通じて大きくは変わらない性格)のうち、「目立ちたがり屋かどうか」という、ごく一部分に絞ってお話しさせていただきました。

繰り返しになりますが、「目立ちたがり屋であることと、嫉妬心の強さは重なりやすい」ということ、そして「嫉妬心は、必ずしも悪いものとは限らない」ということは、あらためてお伝えしておきたいと思います。

もう少しだけ

SMAPの5人は、人に依存したり、過度に期待したりすることが少ない方々です。ですから、他のメンバーの動きを見て、ガッカリしたり、腹を立てたりすることが、ほとんどありません。それが、いつまでも仲の良さが続く理由なのだと思います。しかも、その仲の良さは、ベタベタとした馴れ合いではなく、互いに程よい距離を保ちながらのものです。

性格や気質というものは、本当に興味深いものです。 そして、SMAPというグループは、本当に素晴らしいグループだと、あらためて思います。もし叶うことなら、私もそんなグループの一員になってみたいと、密かに憧れています。

おわりに

人と自分を比べず、相手の活躍を素直に喜べる。言葉にすると簡単ですが、それができる人は、実はそう多くありません。嫉妬心や、人と比べてしまう気持ちは、決して悪いものではなく、誰の心の中にも、自然に湧いてくる感情です。ただ、その感情に振り回されて、しんどさを感じることがあるとしたら、それは、少し立ち止まって、自分の気質と向き合ってみるタイミングなのかもしれません。

自分の性格や気質のクセを知ることは、自分をラクにしてくれる、大きな一歩になります。もし、人と自分を比べてしまう自分に、少し疲れを感じていらっしゃるようでしたら、どうぞ一度、カウンセリングにいらしてください。あなたらしい持ち味を、一緒に見つけていきましょう。(この文章は、2008年12月に書きました。)


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