クライアントの気持ち
クライアントは、誰もが、「不満」「不安と恐れ」「期待」の3つの心を持って、
カウンセリングルームを訪れるのではないでしょうか。
不満
クライアントの多くは、うまくできない自分に不満を持つと共に、自分を苦しめた他者に対して不満を持っています。
不安と恐れ
クライアントは、次のような不安と恐れを持っています。
「カウンセラーによって、よけいに混乱させられやしないだろうか」という不安。
「カウンセラーに馬鹿にされるのではないだろうか」という不安。
「泥を吐かされるのではないか」という不安。
「心を見透かされたり、厳しいことを言われるのではないか」という不安。
「偉そうな顔で、説教されるのではないか」という不安。
「本当に自分の気持ちを理解してくれるだろうか」という不安。
期待
クライアントは、次のような希望 ・ 期待を持っています。
みじめな気持ちにだけはなりたくない。
自尊心を取り戻す作業を、しっかり手伝って欲しい。
自分を丁寧に扱って欲しい。
混乱と苦しみから脱出する方法を教えて欲しい。
アドバイスなんか要らない、支えと慰めだけが欲しい。
話をしっかり聞いて欲しい。
自分を最後まで裏切らないで欲しい。
私のためになるアドバイスが欲しい。
カウンセラーは、
「クライアントが、どんな気持ちでカウンセリングルームに来ているのか?」
一刻たりとも忘れてはならないと思います。
そして、それこそが、カウンセリングの原点ではないでしょうか。
心の金曜日