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ADHD(注意欠陥多動症候群)

ADHD(注意欠陥多動症候群)

※ 私(竹内成彦)は、ADHDです。56歳の時に、初めて気付きました。

 

テレビで「片付けられない女」という特集で、ADHDのことを取り上げたことがありました。ADHDとは、聞きなれない言葉かもしれませんが、日本語で訳すと注意欠陥多動障害となります。その中で、多動がなく、症状として、注意欠陥だけが目立つ人をADDと呼びます。

 

 

さて、ADHDの方には、次のような特徴があります。

 

① 注意力が著しく欠乏している。
     勉強や仕事など、細かい注意を払うことができず、誤りを起こすことが多い。
     遊びにおいても注意を持続することが困難。
     話しかけられても聞いていないことが多い。
     よく物をなくす。
     やるべきことを直ぐに忘れてしまう。
② 非常に落ち着きがない。
     手や足をよく動かして、ソワソワしたりモジモジしたりすることが多い。
     じっと座っていることが苦手。
     過剰に話すことが多い。
③ 衝動的である。
     質問が終わっていないのに答えてしまうことが多い。
     順番を待つことが苦手。
     他人の会話や遊びに直ぐ首を突っ込んでしまう。

 

ですから、ADHDの方は、部屋を片付けるのが非常に苦手です。いざ片付けようとしても、どこから手をつけていったらいいかわからないし、片付け始めても、気になるものを手にすると、そちらの方にどんどん関心が移っていくので、片付けながらよけいに散らかしてしまったりします。

 

ここで重要なお話をします。
実は、問題なのは、片付けられないことではありません。そう、片付けられないこと自体が問題ではないのです。問題なのは、片付けられないという自分の持って生まれた個性を、必要以上に卑下し、「自分はだらしのない、ダメな奴だ」と、嘆き哀しみ、自分を責めることなのです。

 

ADHDの人は、人口の3~5%ぐらいいると言われています。でも、男性は、多くの場合、女性に比べ、それを責められることが多くありません。よって、悩む人は、圧倒的に女性が多いという図式になっています。

 

ADHDは、病気ではありません。ADHDは、脳の障害です。
障害という言葉が聞こえが悪いのであれば、そういう特徴を持った脳である、と言い換えても良いかと思います。 ですから、ADHDは、治るものではありませんし、治すものではありません。大切なのは、そんな自分を受け入れて、その障害と上手に付き合っていくことです。それが肝心です。

 

 

ここで、片付けが苦手な方のために、片付けのコツ・散らかさないコツをお教えします。
(1)片付ける時は、範囲を決めて行う、1度にたくさんしようとしない。
(2)片付けや掃除は、こまめに、そして、なるべく人に手伝ってもらう。
(3)どこにしまっていいか、わからない物のために、それを入れる袋を片手に持ってから、片付けをし始める。そして、その袋の中身は、その日は覗かない。
(4)片づけが少しでもできたら、自分を大いに褒める、他人からも褒めてもらうこと。
(5)これだけは大切という物を入れる箱を用意しておき、大切な物は、そこにしまうようにしておく。
(6)日頃から、大きなゴミ箱を部屋においておき、いらない物はスグ捨てる。
(7)なるべく物は買わない。100円ショップには行かない。もしも新しい物を買ったら、古い物は捨てると決めておく。
(8)「自分が片付けが苦手なのだ」と自覚し、人と比べたり、能力以上のキレイさを求めたりしない。

 

お悩みの方は、ぜひ1度カウンセリングをお受けください。
きっとあなたの役に立つことと思います。

 

 

 

心の金曜日


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