こんなカウンセラーは嫌だ!(カウンセラーの選び方)
世の中には、残念ながら、良いカウンセラー・悪いカウンセラーがいます。
このページでは、「こんなカウンセラーは嫌だ」と題して、
カウンセラーの選び方の参考になることを書き記したいと思います。
「薬は副作用があるから怖い、カウンセリングの方が安心だ。」とおっしゃる方がいますが、それは間違いです。薬の副作用は、服用をやめれば比較的短期間で何ともなくなりますが、カウンセリングの副作用は、時間やお金の損失と共に、あなたの心に大きな傷跡を残したり、社会不適応を起こさせたり、周囲との人間関係を破綻させたりします。
では、早速。
① 話を聴かないカウンセラー
意外に多いです。
自分の知っている心理療法を使いたくて、自分の知っている知識を喋りたくて、
それだけに夢中になって、
クライエントの話を、まともに聞こうとしないのです。
② 話を聞くだけのカウンセラー
こういうカウンセラーも意外に多いです。
質問しても、答えてくれないのです。
きっと専門知識がないので、アドバイスが思いつかないのでしょう。
③ 喋りたくないことを、根掘り葉掘り質問してくるカウンセラー
こういうカウンセラーも多いです。
「住所や電話番号・職業を教えてくれないと、カウンセリングできません」と言うのです。
なんのこっちゃ。
④ 通うことを強要するカウンセラー
こういうカウンセラーも多いです。同業者として腹立ってきます。
「このままじゃ大変なことになる。通うべきだ。通わないといけない。通わないと、あなたは不幸になる。」と脅してくるのです。
本当にけしからんです。けれど、実際、こういうカウンセラーは多いです。
最初に、カウンセリングチケットを数十枚買わせようと必死になるカウンセラーもいます。
ええ、そういうことをするカウンセラーは、払い戻ししてくれないことがほとんどです。
⑤ 意味不明の料金を請求するカウンセラー
こういうカウンセラーも多いです。
「ええっ、延長料金取るの? いつのまに? そんなの、延長した時、言ってよ!」
「ええっ、心理テストって別料金だったの? そんなの、やる前に言ってよ!」
⑥ 自分の個人的な価値観や人生観を押し付けてくるカウンセラー
そういうカウンセラーに限って、自分は信念を持ってやっている。壮大なる理念があるとか言います。そんなカウンセラーからカウンセリングを受けているクライエントは、ホントいい迷惑です。クライエントの考え方まで歪んでしまいます。
⑦ クライエントと個人的な関係を持ちたがるカウンセラー
友だちがいないからでしょうか? それとも、自分の私生活がうまくいっていないからでしょうか? 「困ったことがあったらいつでも電話して来て」と言い、「親切なカウンセラーだなあ」と思いきや、しないとカウンセラーのほうから電話をかけてきたりします。これではどちらがカウンセラーだかわかりません。
中には、異性のクライエントと恋愛関係になりたがったり、体の関係を迫ってくるカウンセラーもおりますが、言語道断です。
⑧ 人格障害のカウンセラー
「そんなカウンセラーがいるのか?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に、たくさんいます。ホントにたくさんいます。
カウンセラーという仕事は、いとも簡単に、「I need you」と言われる職業なので、愛に飢えた人が、この業界に入りたがるという側面は否めないと思います。
感情コントロールがほとんど出来ないカウンセラー、そしてそのことに気付いてさえいないカウンセラー、認知が著しく歪んでいるカウンセラー。私は、若いカウンセラーの指導をすることが多いので、そういうカウンセラーにたくさん会ったことがあります。
・「人間関係につまづいてばかりで、一般社会に適応できないから、この業界に入った。」と言ってはばからないカウンセラー。
・「自分自身の心の傷がまだ癒えていないので、人の悩みを聞き続けたい。そうすれば、自分の問題から目を逸らすことが出来る。」と言うカウンセラー。
・「私は、比較的、人よりコントロール欲求が強いんですよ。そんな自分の欲求を、簡単に満たすことが出来るので、この仕事をやっているんです。」と言うカウンセラー。
「上記のような台詞を吐く人は、人格障害である」と言いたいのではありません。
私が言いたいのは、上記のような台詞を吐く人が、実際にカウンセラーの看板を下げ、カウンセリングをしてしまっているという、恐ろしい事実なのです。
私は、人格障害の人を侮蔑するつもりは、全くありません。それは、うつ病の人を侮蔑しないのと同じです。けれど、「人格障害の人は、なるべく人に影響を与えない仕事をするべきだ」とは、強く思います。
どうも自己愛性人格障害の人は、心理カウンセラーになりたがる傾向があるようで、実際になっている人もたくさんいます。商売上手の人は、それでそこそこやっていけてしまうところが、この業界の怖さでもあります。自己愛性人格障害の診断基準をご覧いただければご理解ご納得できるかと思いますが、確かに、人格障害の人にとっては、心理カウンセラーという職業は魅力的かもしれないですね。本当に困ったものです。
まだまだ、他にもたくさんいます。
不潔なカウンセラー、雰囲気の暗い(くらーい)カウンセラー、やけにハイテンションのカウンセラー、スグに怒るカウンセラー、スケベェなカウンセラー、何か(数珠とかお守り)売りつけようとしてくるカウンセラー、前回話した内容をすっかり忘れているカウンセラー、話した内容をよそで言いふらすカウンセラー etc 書いていて、こっちも気が滅入ってきました。
私は、若い(年齢のことではありません)カウンセラーの方を指導をすることが多いのですが、「ホント困ったなあ…」と、頭を抱えたくなることは、少なくありません。「せめて普通の人、良識ある社会人であってくれよ」と思います。そういった意味では、「この人、普通の会社で普通に働いていけるだろうか?」という観点でカウンセラーを見れば、カウンセラーの選択を誤ることは少なくなるのではないかと思います。カウンセリングの大きな目的のひとつは、クライエントを社会適応させることですから、カウンセラー自身が社会適応できない人であっては終わっています。
カウンセリングでは、カウンセラーとクライエントの相性も大切です。
あなた様が、良いカウンセラーに出会われることを、心からお祈り申し上げます。
最後に、上記の文章は、持戒の意味を込めて書きました。
私も偉そうなことを言えるほど立派なカウンセラーではありません。今後もたゆまぬ努力をして、理想のカウンセラーに近付けるよう精進を重ねていきたいと思います。
気力・体力がある方は、危ないカウンセリングルームの見分け方も、ぜひご覧ください。
心の金曜日